あこがれのアメリカ勤務、日本人の可能性とは
アメリカで働くときに、就職先は主に4種類あります。日本人の雇用の可能性がある順でいくと、日本企業のアメリカ現地法人、日本人が創業した会社、アメリカ企業、外国企業です。
日本企業の場合は、アメリカ勤務となった駐在員と、現地で採用されるケースと2パターンあります。大企業も多く、アメリカ勤務を狙うのにもっとも雇用の可能性が高いといえますから、主にここの求人を探していくことになるでしょう。
アメリカ勤務の求人を扱っている転職サイト5選!
最近は転職サイトも数多く登場してきていますが、メインとなるのはやはり国内の転職サイトです。その中でもアメリカ勤務、駐在員の求人に比較的強い転職サイトを使うことが近道となります。
海外進出中の日本企業とのパイプが太いのが、転職サイト大手リクルートが運営するサービスの1つで、グローバル求人専門のリクルートエージェントです。
就職、転職サイトを長く運営しているリクルートならではの豊富なネットワークにより、海外勤務の求人の取り扱いも多くなっています。キャリアアドバイザーが転職者個人に対して支援をしてくれるサービスなので、アメリカを目指そうという方は無料登録を活用されるとよいでしょう。
DODAも転職サイトとして正社員向けのサービスを提供しており、海外求人版の人材紹介も行っています。DODAグローバルは海外に特化しているためアメリカ勤務の求人も探しやすいサービスになっています。
アメリカ勤務を目指す方の中にはハイクラスな求人を求めている方も多くいますが、そうした方にも対応できるアドバイザーが揃っています。
パソナは日系企業ですが、古くから海外就職・転職を支援してきた会社ですのでノウハウも蓄積しています。パソナのサービスの1つでパソナキャリアはアドバイザーが在籍していて支援をしてくれるサービスです。
アメリカ勤務の求人は常に多くあるわけではありませんが、やはり情報収集のために活用されることをおすすめしたいですね。パソナは海外の現地法人もあるので、直接そちらに登録しても良いでしょう。
アデコグループが手がけるサービスで日本国内での転職を支援しています。その中でアメリカ勤務となる求人数は多くはありませんが、グローバルに活躍する日本企業との取引数の豊富さは期待できます。
英文レジュメの書き方も参考になるはずです。海外就職や外資系を目指す方のためのページをご覧ください。
こちらも人気の転職サイトであるマイナビエージェントです。リクナビとマイナビは就職活動時に併用した経験がある方も多くいます。マイナビエージェントも利用しやすく信頼できる転職サイトです。
長年のノウハウの蓄積により全国の豊富な求人を紹介しており、その中には海外求人も扱います。アメリカ勤務の求人はそう多くはありませんが、間口を広げる意味で登録しておいてもOKでしょう。
これらのサイトはどれか一つを利用するよりも、なるべくなら2、3のサイトを併用していく事をお勧めします。複数のサイトを利用して求人を検討していくと情報を比較する事で偏りがなくなり、より良い転職に繋がりやすくなります。
アメリカ勤務の求人の可能性と業界
長く低迷していた経済も上向きになりはじめ、失業率も改善し、5%台になってきました。業界的にはエネルギー産業が好調、IT、通信、ハイテク産業、バイオ、遺伝子などの産業で雇用の創出が期待されています。しかしながら日本人が日系企業以外で仕事に就けるか、といえばかなり困難な状況であることは変わっていません。就労ビザの取得が年々困難になっているからです。
雇用主が新たな従業員にたいして就労ビザの取得をサポートすることをスポンサーといいますが、取得のためには専門家への依頼(数十万円規模)が必要であり、それにみあった人材でなければ躊躇してしまうというのもあります。また自国の雇用を確保することが優先となっているので外国人労働者の求人は少ないのは当然のことです。アメリカでは毎年ビザの発給枠(65000)が決まっていて、枠が終われば終了です。
そうすると、新たな就労ビザの取得は難しくても、駐在員の交代の枠などは可能性があるともいえます。アメリカ勤務の求人はやはり日本企業の中から探していくことが近道となってしまいます。需要が高いのはIT、ハイテク、商社、観光・旅行業、日本食店舗なども。また職種としては秘書、営業、総合職、システムエンジニア、経理、会計、店舗責任者、管理職クラスもあります。採用されるには当然ながら英語力が必要であり、アメリカ人とも臆さず話し、交渉、議論ができることが望ましいです。また過去のキャリアも重視され、現在日本で働いている社会人であってもアメリカ勤務を目指すことは可能です。
給与に関しては次のデータがめやすとなるでしょう。事務職で20万円、営業は40〜100万、技術職は60万円〜、管理職で50〜100万以上まであります。例えば大手総合商社のアメリカ勤務の求人では当然年収1500万円も普通に出ています。
アメリカ企業で求人を探すなら
アメリカ勤務を目指す場合に、とうぜんアメリカ企業をも視野に入れている方は少なくないはずです。憧れのアメリカですが、怖気ず積極的に行動することが大事です。採用は専門分野を活かせる求人でなければほとんど不可能となっています。学歴→今までの仕事の専門性→これから就こうとしている会社の職種、これらがマッチしていれば採用の確度もビザの取得も有利になります。
日本の会社ではジョブローテ、という考え方があり、キャリアの横スライドや、全く別の部署に異動となることも珍しくありません。しかしアメリカの社会では1つのキャリアをアップさせていく事で給料も立場も上がっていく世界なので、この点はご注意ですね。日本で社会人としての経験があり、専門性を有していれば、同一職種での可能性があるということになります。
専門性がない方でアメリカの会社へのチャレンジを考えている場合は年齢も考慮して、アメリカの学校に通い直すか、キャリア不要の求人を探すか、ということになってしまいます。
アメリカ勤務の求人を探すには、現地の転職サイトをあたるのが望ましいです。その際に生活の拠点となる場所、ニューヨークならニューヨーク、ロサンゼルスならロサンゼルスをカバーしている人材紹介会社を探して登録していくことをオススメします。
在米日系企業/米国企業で働くためのロードマップ
アメリカで働くと一口に言っても様々なアプローチ方法があります。移民ビザの取得が厳しい国というイメージがありますが、しっかりとプラン立てをすればアメリカで働ける可能性は十分にあるのです。
10代〜若手の20代
20代半ばから30代
この年齢の場合は、上記転職サイトを使って日系企業や駐在員を目指すことは近道です。他には日本の人材紹介会社でアメリカに拠点を置いている業者を利用して転職先を決めるという方法があります。アメリカは年齢に関係なく大学に通っている人も多いので、大学に入りなおすという方法もありますが、外国人国籍の大学の授業料はとても高く、また仕事を始めるまでに数年かかっててしまうためあまり現実的ではありません。それよりも、これまで培った経験や技術を活かして転職するほうがいいでしょう。現地の会社が求めているニーズに合う経験があれば転職はかなり有利になります。ただ、一部の技術職を除き多くの会社は勤務上英語は不可欠なので、ビジネス英語ができる程度の語学力は最低でも必要としている場合が多いです。
40代
アメリカは日本に比べ年齢による求人の制限をかけていないと言われていますが、それでも40代になると直接アメリカの会社に雇用されることはなかなか難しくなります。社会人経験が豊富にあることはメリットにはなりますが、即戦力になれるくらいの実力と語学力が求められます。どうしてもアメリカで働きたいという場合は、駐在員を募集している日本の会社に転職するのがベストです。キャリアを再形成することを考えるよりも、今までの経験を活かし今後にもつなげていける職種で考えるほうがいいでしょう。駐在員は給料とは別に手当てが支払われ、住宅や保険なども会社負担の場合が多いので、家族を日本に置いていかないといけない場合でも金銭的には安定します。駐在員は3年から5年と期間を決めている会社もありますが、延長が繰り返され帰国が見えないケースもありますから、家族とまずしっかり話し合うことが必要です。